2019年6月10日月曜日

『「満洲」へ渡った朝鮮人たち』(世織書房)関連イベント(転送)

転送・拡散歓迎」として回ってきたイベント情報をお知らせいたします。

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新刊『「満洲」へ渡った朝鮮人たち』(6月17日発売!)に関連して、以下のようなさまざまイベントが開かれます。とくに写真展示展@高麗博物館は2週間限定です。(転送・拡散歓迎)

植民地期の中国東北=「満洲」には、在日朝鮮人と同じく植民地支配に起因して、朝鮮半島から渡った朝鮮人数は200万人以上に達しました。今回は、「満洲国」期の関東軍や「満洲国」政府、朝鮮総督府の集団移民政策によって、「満洲」の荒地にして抗日武装闘争の最前線に行かされた朝鮮人一世など600人を20年間にわたってインタビュー、写真撮影をした李光平(リ・グァンピョン)さんが中国延辺(朝鮮族自治州)から来日します。
李光平さんの写真展や新刊には、移民たちの生活、葛藤、抗いなどが生々しく描かれています。そのなかには、朝鮮人男性とは異なる移民体験をした朝鮮人女性、そして釜山から「満洲」の慰安所に行かされた元「慰安婦」被害女性も入っています。
なかなか見る機会のない写真展示展&イベントですので、ぜひともご参加ください。新刊も割引します!
1)高麗博物館でのイベント
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『植民地朝鮮から「満洲」へ渡った朝鮮人移民』写真展・講演会・連続歴史講座のご案内 
☆李光平(リ・グァンピョン)写真展:予約は不要。
6月26日(水)~7月7日(日)12時~17時  ※7月1日(月)は休館日 2週間限定
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☆李光平氏来日記念講演会
「〈在満〉朝鮮人の移動と生活を記録する~延辺地区フォトインタヴュー調査20年の経験から」:
6月29日(土)14:00~16:30 ※事前予約必要 03-5272-3510 
司会・解説:中野敏男
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☆連続歴史講座 第1回目:
7月2日(火)13:30~16:00 ※事前予約必要 03-5272-3510
①橋本雄一「万宝山事件と文学のことば~『満洲事変』前夜の中国東北・朝鮮・日本~」
②金雪梅 「“北間島”の詩人、尹東柱~植民地期中国東北・朝鮮そして日本をたどって読む~」
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7月6日(土)13:30~16:00 ※事前予約必要 03-5272-3510
①飯倉江里衣「『満洲』における抗日運動と朝鮮人~『間島』の1919年3・13独立運動とその後~」
②金富子「植民地から『満洲』への朝鮮人移民史~『満洲国』期を中心に~」(映像上映あり)
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NEW〇李光平先生ギャラリートーク(全2回) 
※事前申し込み不要、会費:入館料のみ
写真について、李光平先生に解説をしていただきます。自由に質問もできる貴重な機会です!
第1回目:6月26日(火)16:00~17:00
第2回目:7月 5日(金)16:00~17:00
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〇書評講演会  ※事前申し込み不要、参加費無料、通訳あり
日時:6月30日(日)13:00~16:30
会場:東京外国語大学 海外事情研究所(講義棟427)
講演者:李光平(ドキュメンタリー写真家、龍井3.13記念事業会会長)
書評者:康成銀(朝鮮大学校朝鮮問題研究センター長)、
寺沢秀文(満蒙開拓平和記念館館長)
    朴敬玉(一橋大学特任講師)、
主催:科学研究費補助金 基盤研究(B)「日本/朝鮮・中国東北からみた「満洲」の記憶と痕跡~輻輳する民族・階級・ジェンダー~(課題番号:16H03325)」(代表者:金富子)
共催:海外事情研究所
『「満洲」に渡った朝鮮人たち 写真でたどる記憶と痕跡』
李光平 写真・文
金富子 中野敏男 橋本雄一 飯倉江里衣 責任編集
2400円+税、世織書房
 
目次
はじめに—離郷の人生を語る姿と言葉
日本にとっての「満洲」、朝鮮にとっての「満洲」  中野敏男 
◆「満洲」に渡った人びとのいま 
集団移民の魂を探して数万里
—『「満洲」に渡った朝鮮人たち』刊行にあたって  李 光平(飯倉江里衣訳) 
 —李光平のオーラルヒストリー・ノート  写真・文 李 光平(翻訳・監修 金 富子・飯倉江里衣)
プロローグ 李光平 集団移民の調査へ 
1章 移動 朝鮮から「満洲」へ 
2章 土塁を築いての出発 
3章 植民地政策としての集団農業移民 
4章 対官憲・対植民地軍 
5章 東北抗日聯軍との接触 
6章 それぞれの家族と生活 
7章 女性たち 
8章 日本軍「慰安婦」 
9章 ″光復〟後の新しい生活 
「満洲国」期の朝鮮人移民と集団部落  孫 春日(金 富子訳)
植民地帝国日本と朝鮮人の移動  金 富子 
移動という生存、抗い、円環—植民地空間をめぐる文学テクストたちを辿って  橋本雄一 
間島における抗日闘争と日本の鎮圧政策—朝鮮人集団移民政策の背景  飯倉江里衣 
コラム 写真から見る中国朝鮮族の若い世代からの民族史・個人史 朴 紅蓮 
あとがき 
参考文献 
関連年表(朝鮮、「満洲」・中国を中心に) 
●李 光平(リ グァンピョン)
ドキュメンタリー写真家、群衆文化専業副研究館員、龍井3.13紀念事業会会長。編著に『中国朝鮮族民俗』(中国旅游出版社)、『写真で見る中国朝鮮族民俗写真』(延辺人民出版社)、『中国朝鮮族史料全集 歴史篇 移民史 11巻』(延辺人民出版社)、『口述、延辺65年』(延辺人民出版社)など多数。
●金 富子、中野敏男、橋本雄一、飯倉江里衣
●孫 春日(ソン チュニル)
植民地期朝鮮人移民史研究。延辺大学人文科学学院教授。著書に『「満洲国」時期朝鮮人開拓民研究』(延辺大学出版社 )など多数。
●朴 紅蓮(ボク コウレン)
ジェンダー論、寧波大学専任講師。著書に『中国の育児期女性と「良き母親」言語:都市部で働く「80後」の高学歴女性を中心に』(吉林大学出版社)


下記のイベントはすべて@高麗博物館(最寄り駅:新大久保駅、大久保駅)
☆連続歴史講座 第2回目:
以上の共催:東京外国語大学「李光平写真集」刊行委員会・高麗博物館
2)東京外国語大学でのイベント
3)新刊本の内容
第1部 写真が語る朝鮮人集団移民と「満洲」
第2部 背景を理解するために   
【著編著者プロフィール】
責任編集
執筆者